ORACLE MASTER BRONZE DBA11g、資格取得、概要把握と試験対策(無料問題付き)
講座4 ORACLE DATABASE、ネットワーク構成について
ORACLE製品も他のベンダー製品と同様にネットワーク内を通信して動作します。
サーバ/クライアント型を構成する事が多数だと思われます。サーバ側設定とクライアント側の設定を確認し
通信する仕組みや設定を理解しましょう
Enterprize
ManagerにはORACLE NETの起動・停止や補完する機能が備えられていますのでこちらを活用しましょう。
流れとしてはEnterprize
Managerで以下の行動を行います。
1.ORACLE NET(通信用ソフトの説明)
↓
2.ORACLE NET(ネーミング・メソッドとリスナーの機能説明)
↓
3.ORACLE NET(サーバ側へのインストール/起動・停止)
↓
4.ORACLE NET(クライアントへのインストール)
詳細な流れ
1.ORACLE NET(通信用ソフトの説明)
①ユーザがORACLE DATABASEを利用するにはORACLE NET(通信ソフト)がインストールされている必要があります。
これはサーバ側・クライアント側の両方に必要で、相互に通信します。
サーバ・アプリケーション型の場合が代表的な構成でしょう。
クライアント
⇔ サーバ
(ORACLE NET)
⇔ (ORACLE NET)
②サーバとクライアントの間にWEBアプリケーションがある場合は、クライアントには必要ありません。
WEBアプリケーションとサーバ間では必要となります。
クライアント
⇔ WEBアプリケーション
⇔ サーバ
(ORACLE NETは不要)
⇔ (ORACLE NET)
⇔ (ORACLE NET)
2.ORACLE NET(リスナーとネーミング・メソッドの機能説明)
ORACLE DATABASEを利用する際にはORACLE NETの通信ソフトを利用してアクセスします。
アクセスする際には細かく言えば、
①どのプロトコルを使用し、何番ポートを利用して~ホスト名へ接続する。接続先のデータベース名は~データベース・サービス名であると解釈される。
例 TCPを利用して、1521番ポートを利用して、ホスト名(HOST)へ接続する。接続先のデータベース名はDATA BASEである。
このように、接続方法に関しての設定値を入力する事で、初めてデータベースにアクセスできる事となる。
上記の設定値を接続記述子といって、プロトコル名、ホスト名、ポート番号、データベース・サービスが必要である。
②また、アクセスする際はユーザ権限等が必要となる。その為
ユーザ名 パスワード 接続識別子といった形で接続する
接続識別子はネット・サービス名と呼び、名前解決し、接続するという形態となります。
ネーミング・メソッドというのはどの形態でアクセスするという名前解決方法であり以下の4種類があります。
ローカル・ネーミング =
ユーザのローカルマシンにtnsnames.oraというテキストファイルを置き、①で上げた接続記述子を記載する。
これを用いて名前解決を図る。格納場所は$ORACLE_HOME/network/admin
CONNECT ユーザ名/パスワード@ネット・サービス名
ネット・サービス名はtnsnames.oraに記述されている内容を参照し、アクセスする。記載内容は
プロトコル名、ホスト名、ポート番号、データベース・サービスである。
簡易接続ネーミング =
ローカル・ネーミングのような事前構成は不要で、規定の入力形式でコマンドを打って、入力する形式
TCP/IP形式のみ取り扱います。
CONNECT ユーザ名/パスワード@ホスト名 [:ポート番号][/データベース・サービス名]
ディレクトリ・ネーミング =
名前解決にLDAPのディレクトリ・サーバを使用する方法
外部ネーミング =
名前解決はORACLE NETをサポートするORACLE DATABASE以外の
ネーミング・サービスを利用する方法
③アクセス先で接続要求に応えるプロセスとしてリスナーがあります。
いくらユーザ側がアクセス要求を出しても、サーバ側でそれに対応するサービスが起動していないと、受け付けれません。
以下の流れを取ります。
ユーザプロセス
→ リスナー → サーバ・プロセス
(クライアント)
(サーバ) (サーバ)
補足として、以下のような構成となっています。次章でお話は出てきます。
単一の要求に応えれるのは専用サーバ・プロセス
複数の要求に応えれるのは共有サーバ・プロセス
3.ORACLE NET(サーバ側へのインストール/起動・停止)
サーバ側のORACLE NETはORACLE DATABASEのインストールと同時に合わせてインストールされます。
その際にリスナーを構成し、起動する必要がありますが自動的に
listener.oraというリスナー構成用のファイルが作成され、LISTENERというデフォルト・リスナーを構成します。
EMで起動・停止が可能ですが
リスナーが起動していないとEMに接続できません。その際はリスナー制御ユーティリティ(lsnrctl)を使用します。
以下に操作方法を記載します。
EMによるリスナーの起動
EM→ホーム→リスナー→開始→ユーザID/パスワードの入力→実行
EMによるリスナーの停止
EM→ホーム→リスナー→停止→ユーザID/パスワードの入力→実行
リスナー制御ユーティリティ(lsnrctl)よるリスナーの起動
lsnrctl→LSNRCTL>プロンプトが出たらstart
リスナー制御ユーティリティ(lsnrctl)よるリスナーの停止
lsnrctl→LSNRCTL>プロンプトが出たらstop
リスナーを停止すると、接続要求は受信できませんが、既存のセッションに関しては即座に接続できなくなるわけではありません。
4.ORACLE NET(クライアントへのインストール)
クライアント側のORACLE NETはORACLE CLIENTのインストールと同時に合わせてインストールされます。
ユーザのローカルマシンにtnsnames.oraを構成するという事になるが、
テキスト記述するのは複雑である。
・EM
・ORACLE NET MANAGERや
・ORACLE NET CONFIGURATION ASSITANT
を使用して設定するのが通常である。
EMで言えば
EM→ホーム→リスナー→NET SERVICES管理→ローカル・ネーミング等を選び設定する。
プロトコル名、ホスト名、ポート番号、データベース・サービス、ネットサービス名等を選択し追加作成する事で
tnsnames.oraに記入される。
試験に出ると想定される問題 この分野の出題としては4問
問題1
ユーザがORACLE DATABASEを利用するにはORACLE NET(通信ソフト)がインストールされている必要がありますが、
ユーザにインストールが不要なケースはどれか?
1.クライアント/サーバ型構成
2.WEBアプリケーション型
3.どれもあてはまらない
4.ORACLE NETは自動でインストールされて動く
解答 2
問題2 ORACLE NETはデフォルトでは何番ポートを使用して接続するのか?
1.1511番ポート
2.1521番ポート
3.1531番ポート
4.1541番ポート
解答 2
問題3 tnsnames.oraというファイルを用いたネーミング・メソッドはどれか?1つ選べ
1.ローカル・ネーミング
2.簡易接続ネーミング
3.ディレクトリ・ネーミング
4.外部ネーミング
解答 1
問題4 LDAPのディレクトリ・サーバを使用する方法を用いたネーミング・メソッドはどれか?1つ選べ
1.ローカル・ネーミング
2.簡易接続ネーミング
3.ディレクトリ・ネーミング
4.外部ネーミング
解答 3
問題5
ORACLE DATABASEのインストール後、リスナーを構成する際に自動的にリスナー構成用のファイルが作成される。次のうちのどれか?1つ選べ
1.home.ora
2.oracle.ora
3.tnsnames.ora
4.listener.ora
解答 4
問題6 簡易接続ネーミングを利用するとした場合、以下の_①_の部分はどれか?1つ選べ
CONNECT ユーザ名/パスワード@ホスト名 [:_①_][/データベース・サービス名]
1.oracle名
2.ポート番号
3.サーバ名
4.プロトコル
解答 2
問題7 リスナー制御ユーティリティを起動するコマンドで正しいのはどれか?。下記から1つ選べ。
1.utility
2.listner
3.listen
4.lsnrctl
解答 4
問題8
ユーザはtnsnames.oraを構成するがテキストで作成するのは煩雑である。利用出来るツールをで正しいのを3つ選べ。
1.EM
2.ORACLE NET CONFIGURATION ASSITANT
3.ORACLE NET MANAGER
4.ORACLE NET ASIST
解答 1.2.3
問題9 EMによるリスナーの起動の際に求められるのはどれか?2つ選べ。
1.ポート番号
2.パスワード
3.ユーザID
4.プロトコル
解答 2.3
問題10
ユーザのローカルマシンにtnsnames.oraがある記述されている内容として正しいのを4つ選べ。
1.プロトコル名
2.リスナー番号
3.データベース・サービス
4.ポート番号
5.ホスト名
解答 1.3.4.5
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