ORACLE MASTER BRONZE DBA11g、資格取得、概要把握と試験対策(無料問題付き)
講座3 ORACLE DATABASE、EMとSQL*PLUSについて
ORACLE製品も他のベンダー製品と同様にメインで動作する管理ソフトを操作します。
ほとんどの操作を行えるGUI上で動くEM(Enterprise Manager)とCUIのコマンド形式であるSQL*PLUSの2通りが大きくあり
ます。
2種類の管理ソフトを操作して、ORACLE DATABASEを利用します。
Enterprize Managerには様々機能が備えられていますので機能概要を把握しましょう。
流れとしてはEnterprize
Managerで以下の行動を行います。
1.EMの起動
↓
2.EMへのアクセス
↓
3.SQL*PLUSへのアクセス
詳細な流れ
1.EMの起動
EM(Enterprize
Manager)とは、ORACLE DATABASEを簡単に管理できるようにしたソフトです。
EMを起動させる為には、dbconsoleをまず起動させる必要がまずあります。
コマンドは以下の3種類で、emctlというコマンドラインで実行するユーティリティによって操作します。
EMの起動 emctl start
dbconsole
EMの停止 emctl stop
dbconsole
EMの稼動確認 emctl status
dbconsole →左記コマンドでalready
runningというようなメッセージの場合、起動している事をさします。
dbconsoleはORACLE DATABASEのサーバと接続します。その際にリスナーという、ネットワーク接続の機能を利用する為
リスナーも起動して、初めてアクセスできます。リスナーの説明は次章となります。
2.EMへのアクセス
①EMのサービスが起動しているという状態でアクセスするにはWEBブラウザ(IE)等で以下を入力します。
https://ホスト名:ポート番号/em →
例で言うと、https://oracletest:1158/em
ホスト名はサーバのマシン名
ポート番号はデフォルトでは1158となりますが、変更可能です。こちらのポート番号の確認は
・$ORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルを見る。テキストなので開いて見れる。
・EMの稼動確認コマンドを入力した際に表示される
②WEBブラウザで上記を入力したら、ログインページが表示されます。他のアプリソフトと構造は同じですね。
ユーザ名・パスワード・接続モードを入力してログインボタンを押す。
接続モードはSYSDBAとNormalがあります。
SYSDBA =
はSYSDBAという強力な管理者権限があり、言わば何でも出来ます。
データベースの起動・停止もできる。
Normal =
データベースの起動・停止は出来ないが管理上DBの内容を変更したりできる。
SYSTEMユーザで接続するときに使用します。
補足1
利用できるユーザは管理権限である必要があり、初期ではSYS,SYSTEM,SYSMANの3つのユーザのみです。
追加変更等もEM上で可能で、設定ページで変更可能です。
補足2 ログインがわずらわしいという場合は優先資格証明の設定を行う事で自動ログインが可能となります。
事前にユーザIDとパスワードを入力しておくという設定画面がEM上にある為、こちらで設定できます。
③ログインすれば、基本画面のホームが表示され、こちらから色々な管理が出来るリンクが表示されています。
もちろん、現状のデータベースの状況も確認できるように視覚的に分かりやすい形となっています。
例えば、ホストCPUのロード数やページング数、アクティブセッション数、SQLレスポンス時間、
ホスト名やインスタンス名やバージョン情報、データベースサイズやリカバリ領域等、様々な事が確認できます。
こちらは次章以降順次説明で出てきます。
例えば、アラート設定をすれば、管理者にアラートメールを送信するような事も可能です。
ブラックアウトと言って、メンテナンス中はアラートメールは送信されたくないといった取り扱いも可能です。
3.SQL*PLUSへのアクセス
EMのアクセスが分かった所で、コマンドベースで操作するSQL*PLUSについても確認しましょう。
まずはSQL*PLUSを起動させます。
SQL*PLUSの起動コマンド sqlplus
/nolog = SQL*PLUSを起動するが、DATABASEにすぐにアクセスしない
次にDATABASEにアクセスします。
SQL*PLUSの接続コマンド CONNECT ユーザ名/パスワード名
EMでは接続モードがありました。同じSQL*PLUSでも指定する必要があります。
SQL*PLUSのSYSDBA権限での接続コマンド CONNECT / AS SYSDBA
SYSDBA権限ではデータベースが停止中に接続できるように構成されている為
ユーザ認証についてはOS認証という形式があります。こちらの場合では
ユーザ名やパスワードの入力が不要といった上記のコマンド形式で接続出来る様になります。
パスワード・ファイル認証方式という形式もありその場合は CONNECT
ユーザ名/パスワード名 / AS SYSDBA
といった形式でユーザ名とパスワード名を指定する必要があります。
暗号化ファイルに認証に必要なユーザ情報を登録する方法で
OS認証かパスワード・ファイル認証の2つから選べます。
SQL*PLUSにアクセスすると、対話型でコマンドを入力して実行させます。SELECT分やDML分
また、バッチ化したスクリプト・ファイルやSQLを実行する事も可能です。
試験に出ると想定される問題 この分野の出題としては4問
問題1 EMの稼動確認でSTOP状態であった。稼動確認したコマンドはどれか?
1.emctl stop dbconsole
2.emctl dbconsole start
3.emctl dbconsole status
4.emctl status dbconsole
解答 4
問題2 EMへのアクセス(HTTPSをWEBブラウザ上で入力する)はデフォルトでは何番ポートを使用して接続するのか? 1.1157番ポート
2.1158番ポート 3.1159番ポート 4.1160番ポート
解答 2
問題3
EMへのアクセス(HTTPSをWEBブラウザ上で入力する)する際、何番ポートを現在使用しているのか?確認する手段を1つ選べ
1.$ORACLE_BASE/install/portlist.iniファイル
2.$ORACLE_DATABASE/install/portlist.iniファイル
3.EMの稼動確認コマンド
4.EMの起動コマンド
解答 3
問題4
ユーザ名・パスワード・接続モードを入力してログインボタンを押す。接続モードの内、データベースの停止・起動も可能なのはどれか?1つ選べ
1.SYSDBA
2.noraml
3.SYSTEM
4.abnorma
解答 1
問題5
ログインがわずらわしいという場合は自動ログイン設定が可能である。どの設定機能を利用した場合か?1つ選べ
1.パスワード設定
2.ユーザID設定
3.優先資格証明の設定
4.資格設定
解答 3
問題6 SQL*PLUSを起動するが、DATABASEにすぐにアクセスしないコマンドは次の内どれか?1つ選べ
1.sqlplus /nolog
2.sqlplus /log
3.sqlplus /start
4.sqlplus /stop
解答 1
問題7
CONNECT / AS SYSDBAというコマンドでユーザIDやパスワードが不要な認証方式はどれか?。下記から1つ選べ。
(但し、設定はされているという前提です。)
1.構成認証
2.DB認証
3.OS認証
4.パスワード・ファイル認証
解答 3
問題8 EMの[ホーム]の画面ページで確認できるもので正しいのを3つ選べ。
1.IPアドレス
2.データベースサイズ
3.バージョン情報
4.ホスト名
解答 2.3.4
問題9 SQL*PLUSで実行できる形式はどれか?3つ選べ。
1.DMLコマンド
2.スクリプト・ファイル
3.SELECTコマンド
4.OSコマンド
解答 1.2.3
問題10 EMで初期から利用できる管理者ユーザを3つ選べ。
1.TMP
2.SYS
3.SYSTEM
4.SYSMAN
5.DB
解答 2.3.4
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