ORACLE MASTER BRONZE DBA11g、資格取得、概要把握と試験対策(無料問題付き)
講座2 ORACLE DATABASEのインストールについて
ORACLE製品も他のベンダー製品と同様にインストールが必要です。
もちろん、インストールすれば必ず快適に動作する分けではなく、事前に仕様動作条件を確認しましょう。
後々、メモリが足らなかった、容量が足らなかったという致命的な構成漏れは、構築にとって致命的です。
必ず、確認しましょう。また、基本動作要件である場合が多い為、多く見積もる事も重要です。後々、データを大量に増やすとか
ネットワーク構成を変えます等、柔軟に対応できるからです。
インストールにはウィザードを利用して、簡単に選択して設定できるようになっています。
インストール作業を通じて、インストールファイルの構成等を確認しましょう。
流れとしてはinstallerやsetup.exeでインストールを行い、以下の行動を行います。
1.ORACLE
DATABASEのインストール 前提条件(物理的な前提条件とインストールユーザ等)
↓
2.ORACLE
DATABASEのインストール(ウィザード機能)
↓
3.ORACLE
DATABASEの構築(DBCAの利用)
詳細な流れ
1.ORACLE DATABASEのインストール 前提条件(物理的な前提条件とインストールユーザ等)
①ORACLE
DATABASEを利用するにはソフトをインストールする必要がある。前提条件をクリアしていないと、動作保証されておらず、
動かないとか支障をきたすので多いめに領域確保するのが鉄則です。
一般的には以下のような前提条件があります。
・物理メモリの1.5倍~2倍の仮想メモリー領域
・物理メモリは1GB以上
・/tmpディレクトリは400MB以上
・ORACLE DATABASEのインストリー先のディレクトリには1.5GB以上の空き領域
・データを保存するデータ領域には1GB以上の空き領域
②また、WindowsではインストールするOSのユーザ作成は事前に必要がありませんが
UNIX系ではroot権限ではORACLE
DATABASEをインストール出来ない為、任意のユーザ権限の作成が必要ですが一般的にはoracleです。
WindowsではOSのグループ作成はいりませんが、
UNIX系では以下の3つが必要。
oinsatll = oracleソフトウェアの各ファイルを所有する。
dba = sysdbaとしてログインする場合に必要。
oper = sysoperとしてログインする場合に必要。
次項で説明しますが、インストールはウィザード機能を利用してインストール出来る。
しかし、インストールの前提条件が満たされていない場合
インストールは継続できるが、失敗する可能性がある。その為、注意が必要だ。
2.ORACLE DATABASEのインストール(ウィザード機能)
インストーラーを実行する事でウィザード機能の案内のまま、インストールが可能だ。
その際に出てくる設定についてウィザードの順番で確認しておこう。まず、インストールするファイルはどこの領域に保存するかを決めます。
①まず、インストールファイルを格納するのがORACLE_BASE。こちらは任意箇所を決めれる
②その後に、ORACLE DATABSAEの機能を実際にインストールするのがORACLE_HOME。こちらも任意箇所を決めれる。
これはOFA(Optimal Flecible
Architecture)というORACLEが推奨するディレクトリ構造に従って基本は構成される。
UNIX系では以下のようなディレクトリ構造となる。
/test/app/oracle/product/11.1.4/db_1/ ←ここにはbinやdbsやnetwork等様々な基本設定ファイル等
が含まれる。
↑ ↑
① ②
③ウィザードで言えば、基本インストールを選択し、初期データベースについては作成しても、しなくてもよい。
後からDBCAでインストールする事も可能。
④次にORACLEインベントリの設定
初めてインストールした場合のみ、インストール情報を保有します。
⑤次に前提条件チェックが起動し問題がある場合、継続して進む事も可能だが、インストールに失敗する可能性があります。
前提条件のコメント等を確認しましょう。
⑥次に、初期データベースを作成するにチェックを付けていれば、インストールの課程で、NetcaとDBCAが自動起動し、データベースを作成する。。
⑦データベース作成が終了すると、パスワード変更可能画面が出ます。
SYS,SYSTEM,SYSMAN,DBSNMPのパスワードは初期データベースのインストール設定の際に指定したパスワードです。
上記ユーザ以外にもパスワード変更がその場で変更可能です。
⑧次に、UNIX系のインストール時は以下の2つのスクリプトが起動します。
Windowsの場合はレジストリに書き込まれる為、スクリプトは実行されません。
/u01/app/oraInventory/orainstRoot.sh
= インベントリが格納されている箇所を記したファイルの作成
$ORACLE_HOME/root.sh
=
oratabという作成したデータベースの自動起動設定を行う際に使用するファイルの作成
⑨インストールが完了し、ウィザードを閉じる。基本の流れは①~⑨となります。
3.ORACLE DATABASEの構築(DBCAの利用)
DATABASEを作成するのはDBCAです。インストールウィザードも使用可能であるが、個別にデータベースを作成する事が可能。
DBCAではデータベースの新規作成・削除・テンプレート管理が可能。
テンプレートとは簡単にデータベースを作成できる雛形で2種類ある。
シード・テンプレート
= データ・ベースファイルを保持。構成情報も含む。
高速処理、データベースファイルの単純コピー
非シード・テンプレート =
データ・ベースファイルを保持しない。構成情報のみ。
物理データを保持しない為、作成に時間を要する
テンプレートはXML形式で$ORACLE_HOME/assistant/dbca/templatesディレクトリに格納される。
ORACLE社が提供する事前定義済テンプレート以外に、ユーザ用の個別テンプレートも使用可能。
事前定義済テンプレートの内、汎用またはトランザクション処理、データ・ウェアハウスはシードテンプレート
カスタム・データベースは非シード・テンプレート
試験に出ると想定される問題 この分野の出題としては3問
問題1 ORACLE DATABASEをインストールする際の前提条件で誤っているのはどれか?
1.物理メモリの1.5倍~2倍の仮想メモリー領域
2.物理メモリは1GB以上
3./tmpディレクトリは600MB以上
4.ORACLE DATABASEのインストリー先のディレクトリには1.5GB以上の空き領域
解答 3 400MB以上です。
問題2
ORACLE DATABASEをインストールする際のOSのグループ/ユーザに関する前提条件で間違っているのはどれ?2つ選べ
1.Windowsではインストールする為の任意のユーザを作成する必要はない
2.UNIXではインストールする為の任意のユーザを作成する必要はない
3.Windowsではインストールする為の任意のグループを作成する必要はない
4.UNIXではインストールする為の任意のグループを作成する必要はない。
解答
2、4 UNIXでは任意のユーザを作成する必要があります。root権限では不可。また、グループも作成する必要があります。
Windowsではユーザやグループを事前に作成しておく必要はありません。
問題3
ORACLE DATABASEをインストールする際、OFAというディレクトトリ構造に準拠する事が推奨されている。正しいのを2つ選べ。
1.ORACLE DATABSAEのインストールファイルを格納するのがORACLE_BASEディレクトリ
2.ORACLE DATABSAEの機能を実際にインストールするのがORACLE_HOMEディレクトリ
3.ORACLE DATABSAEのインストールファイルを格納するのがORACLE_HOMEディレクトリ
4.ORACLE DATABSAEの機能を実際にインストールするのがORACLE_BASEディレクトリ
解答 1.2
問題4
ORACLE DATABASEのインストール時に初期データベースを作成した。その過程で起動するソフトはどれか?2つ選べ
1.DBCC
2.Net㏄
3.Netca
4.DBCA
解答 3.4
問題5
UNIX系のORACLE DATABASEのインストール時は以下の2つのスクリプトが最後に起動します。?2つ選べ
1./u01/app/oraInventory/orainstRoot.sh
2./u01/app/oraInventory/oracle/orainstRoot.sh
3.$ORACLE_HOME/root.sh
4.$ORACLE_BASE/root.sh
解答 2.3
問題6 初期データベースインストール設定の際に指定したパスワードが反映されるユーザはどれか?2つ選べ
1.ORACLE
2.SYSTEM
3.SYSMAN
4.DBSNMP
解答 2.3.4
2.3.4.以外にSYSも同様に反映されています。
問題7 DBCAではデータベースのどのような作業が可能か?。下記から3つ選べ。
1.データベースの削除
2.データベースの新規作成
3.テンプレート管理
4.データベースの変更
解答 1.2.3
データベースの変更は出来ません。一度、削除して再作成が必要です。
問題8 ORACLE社が提供する事前定義済テンプレートの内、3つ選べ。
1.汎用またはトランザクション処理
2.データ・ウェアハウス
3.個別テンプレート
4.カスタム・データベース
解答 1.2.4
問題9 シード・テンプレートの説明をしているものはどれか?2つ選べ。
1.データ・ベースファイルを保持し構成情報も含む。
2.データ・ベースファイルを保持しない。構成情報のみ。
3.高速処理、データベースファイルの単純コピー
4.物理データを保持しない為、作成に時間を要する
解答 1.3
問題10 シードテンプレートや非シードテンプレートはどの形式か?。1つ選べ
1.html形式
2.XML形式
3.テキスト形式
4.BMP形式
解答 2
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