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講座1 ORACLE DATABASEの構造と管理製品について
ORACLE製品も他のベンダー製品と同様にデータベースを取り扱うという点では同じです。
データベースを操作する構文や流れというのは基本的には似ており
データベース操作・SQL文といった名前でどの製品でも操作するという流れは同じです。
ここでは製品独自の概要としての構造と管理製品について理解しましょう。
順番に説明します。
1.ORACLE
DATABASEのリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)について
↓
2.ORACLE
DATABASEの構造
↓
3.ORACLE
DATABASE管理製品について
詳細な流れ
1.ORACLE DATABASEのリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)について
ORACLEはリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)です。
・2次元の表構造に格納
= 表はテーブルとも呼ばれ、列と行という項目毎の値(属性)を決め、値を入力してゆく。
エクセルのようなイメージである。入力する値をデータと呼び、
値が格納されていない状態をNULLと呼ぶ。
@RDBMSにはSQLを利用して、データ操作等を行える。
SQLには分類があり、以下のような構成となっている。
データ制御言語(DCL文) =
GRANT/ REVOKE
等のデータベースに対する権限設定
データ定義言語(DDL文) =
CRATE TABLE/ALTER TABLE 等のデータベース作成や変更、ユーザ変更等の設定
データ操作言語(DML文) =
UPDATE/DELTER/MERGE/INSERT 等のテーブルへのデータ追加や更新、削除等の設定
データ検索 =
SELECT テーブル検索
トランザクション制御文 =
COMMIT/ROLLBACK/SAVEPOINT 等のデータベースの制御
・表データはリレーションシップによって関連づけられる。 =
例えば、部門というコードがあれば、それに紐づく部門表を参照したりする。
@わかりやすい構成方法としてキーを用いた構成をする。
・主キー
= 一意に識別出来、NULL値がなく、重複もない。生徒番号や社員番号等のメインキーである。
・外部キー =
部門コードのような、外部の表を参照する為のもの。部門コードのような外部の表を参照するキー。
・主キーは複数列にする事も可能で連結主キー/複合主キーとも呼ぶ
2.ORACLE DATABASEの構造
ORACLEデータベースサーバは2つの構成で成り立ちます。通常1つのサーバには必ず以下の2つが1つずつあります。
これをシングルインスタンス構成と呼ぶ。2つ以上のインスタンスを持つ場合は、RAC構成と呼ぶ。(RAC構成は試験には出ない)
・ORACLEインスタンス =
メモリー上に構築され、メモリやプロセスがデータベースを管理する為に動作する部分
・ORACLEデータベース = ハードディスク等のデータを格納する部分
@細かくなると、ORACLEインスタンスにはSGA(システム・グローバル領域)と呼ばれる、メモリ部分と
バックグラウンド・プロセス部分に分かれる。
別講座でも詳しく説明する。
SGAに含まれる物
= ・共有プール
・データベース・バッファ・キャッシュ
・REDOログ・バッファ
・ラージ・プール
・JAVAプール
・ストリーム・プール
バックグラウンド・プロセスに含まれる物 =
(DBWn)データベース・ライター・プロセス
(LGWR)ログ・ライター・プロセス
(SMON)システム・モニター・プロセス
(PMON)プロセス・モニター・プロセス
(CKPT)チェックポイント・プロセス
(ARCn)アーカイバ・プロセス
A細かくなると、ORACLEデータベースには以下のような3種類のファイルで構成されている。
別講座でも詳しく説明する。
・データ・ファイル
・REDOログファイル
・制御ファイル
3.ORACLE DATABASE管理製品について
管理者はORACLEデータベースを管理する為のツールを駆使して管理する必要がある。
管理ツールには以下のようなものがある。別講座でも詳しく説明する。
・Data Pump =
ORACLE DATABASEサーバ間でデータのやりとりを行う。バリナリ形式のダンプ・ファイルで転送。
他のデータベースサーバにインポートできる。
・SQL*
Loader= ORACLE DATABASEにテキスト形式で格納されたデータを取り込む。
ホスト等の他のシステムから出力されたデータを取り込む。
・RMAN(Recovery
Manager) =
データベースのバックアップやリカバリする際に利用する。RMANコマンドをスクリプト化する
事でバッチ処理にするのも可能。EMは内部的にバックアップやリカバリに利用する。
・SQL*PLUS =
データベースに対して、SQLを実行するツール。コマンド形式である為、CUIベースの管理ともいえる。
・EM(Oracle Enterprise Manager) = データベースをGUIという視覚的に管理出来る統合ツール。おおよそほとんどの事が
この機能を利用して操作する。
・Oracle Net Manager =
ORACLEサーバとクライアントをネットワーク的に接続できるようにするツール
・DBUA(Database Upgrade assistant)
= 古いデータベースを最新のデータベースにバージョンアップするツール
アップグレード時には不要なユーザやデータや権限もチェックし除去してくれる。
・DBCA(Oracle Database configuration assistant) = データベースを作成する時に使用するツール
テンプレートを利用する事で高速に作成できる。データベースの削除や
テンプレート管理等も行う。
・OUI(Oracle Universal installer) =
ORACLEのインストールやアップデート、アンインストールを可能とするツール
複数のOracle製品を1つのサーバにインストールした場合も、
一元的に管理できる。
試験に出ると想定される問題 この分野の出題としては3問
問題1 ORACLE DATABASEにテキスト形式で格納されたデータを取り込めるツールはどれか?1つ選べ
1.DBCA
2.SQL* Loader
3.Data Pump
4.DBUA
解答 2
問題2
データベースをGUIという視覚的に管理出来る統合ツール。おおよそほとんどの事がこの機能を利用して操作する。どの機能か1つ選べ
1.Data Pump
2.SQL*PLUS
3.EM
4.DBCA
解答 3
問題3 データベースを作成する時に使用するツール。どの機能か1つ選べ
1.Data Pump
2.SQL* Loader
3.RMAN
4.DBCA
解答 4
問題4 ORACLEのインストールやアップデート、アンインストールを可能とするツール。どの機能か1つ選べ
1.OUI
2.DBCA
3.SQL* Loader
4.Data Pump
解答 1
問題5
ORACLEデータベースサーバは2つの構成で成り立ちます。通常1つのサーバには必ず以下の2つが1つずつあります。どれとどれか?2つ選べ
1.ORACLEパスワード
2.ORACLEインスタンス
3.ORACLEファイル
4.ORACLEデータベース
解答 2.4
問題6
ORACLEはリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)です。どういう特徴を持つのか?2つ選べ
1.表データはリレーションシップによって関連づけられる。
2.表データは固定コードによって関連づけれられる。
3.2次元の表構造に格納
4.3次元の表構造に格納
解答 1.3
問題7 CRATE TABLEはどの分類に該当するのか?1つ選べ
1.データ制御言語(DCL文)
2.データ定義言語(DDL文)
3.データ操作言語(DML文)
4.トランザクション制御文
解答 2
問題8 INSERTはどの分類に該当するのか?
1.データ制御言語(DCL文)
2.データ定義言語(DDL文)
3.データ操作言語(DML文)
4.トランザクション制御文
解答 3
問題9 主キーは複数列にする事も可能であるが何と呼ぶのか?2つ選べ。
1.連結主キー
2.連動主キー
3.複合主キー
4.複数主キー
解答 1.3
問題10 ORACLEインスタンスには2つの部分に分かれるが何と何か?2つ選べ。
1.YGA
2.SGA
3.バックグラウンド・プロセス
4.フロント・プロセス
解答 2.3
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