ORACLE MASTER BRONZE DBA11g、資格取得、概要把握と試験対策(無料問題付き)
講座12 ORACLE DATABASE、運用管理、パッチ適用方法(バージョンアップ含む)
ORACLE製品も他のベンダー製品と同様に不具合は発生します。その場合、パッチがORACLEから提供されます。
但し、提供されるのはORACLEとサポート契約(ライセンス)を結んだ企業のみしか利用できません。
これはどのベンダー製品においても共通の対応といえるでしょう。
Windowsで言えば、Windowsパッチという事になります。
パッチの不具合が動作にもたらす影響は深刻な場合があり、定期的なチェック・適用というのは
運用を維持する上で必要な動作です。
現状調査の際は現状のバージョンやソフト等をエクセル等のシートに明記して置くのが良いでしょう。
流れとしてはEnterprize
Managerで以下の行動を行います。
1.現状確認(バージョン、コンポーネント)
↓
2.ORACLEとサポート契約を結ぶ
↓
3.パッチダウンロードの設定(ORACLE Metalink資格設定)
↓
4.推奨されるパッチの確認(パッチアドバイザ)
↓
パッチの適用方法には2通りある
↓
↓
5.
手動による個別適用
6.DBUA(Database Upgrade Assistant)の利用による一括自動適用(推奨)
詳細な流れ
1.現状確認(バージョン、コンポーネント)
①現在使用しているORACLE DATABASEのバージョン確認方法
Enterprize
Managerのデータベース・インスタンスのホーム→一般
バージョンが確認できます。(11.2.4.2.0等)
②現在、インストール済のコンポーネントの確認方法
①のページ配下の【すべてのプロパティの表示】リンク→ORACLEホームのpath→ORACLEホームのコンポーネント名→
個別パッチで影響をリスト一覧とORACLE DATABASEが依存しているコンポーネントが表示。
2.ORACLE社とサポート契約を結ぶ
カスタマー・サポートIDをもらう。
(サポート費用はベンダーの中でも極端に高い。ホームページ等参照)
3.パッチダウンロードの設定(ORACLE Metalink資格設定)
①カスタマー・サポートIDを利用してMetalinkに登録する事でユーザ名とパスワードが付与される。
②Enterprize
Managerの設定→パッチ適用設定→ORACLE Metalinkに入力し、適用を押す。
4.推奨されるパッチの確認(パッチアドバイザ)
①Enterprize
Managerのデータベースインスタンス→ソフトウェアとサポート→データベース・ソフトウェアのパッチ→パッチアドバイザ
②クリティカル・パッチ・アドバイザとして適用が推奨されるものが表示される
5.手動による適用
①Enterprize
Managerのソフトウェアとサポート→パッチの適用
②パッチの選択からパッチを選択し、パッチ適用ウィザードに従いパッチ適用ジョブを発行する。
6.DBUA(Database Upgrade Assistant)の利用による一括自動適用(推奨)
UNIX系
①プロンプトでdbuaと入力してDBUAを起動
Windows系
①プログラム→ORACLEホーム→コンフィギュレーションおよび移行ツール→Database Upgrade Assistant
試験対策として記憶すべき用語と用途
DBUA(Database Upgrade Assistant)
用途
データベースのバージョンアップ
サイレント・モードのサポート
アップグレードによる自動適用(以下の内容もチェックとして実施)
必要な表領域やセグメント・ディスクの空き領域チェック
無効になるロールやユーザ、データ型のチェック
ORACLE Metalink
用途
カスタマー・サポートIDから発行したIDを利用して、ORACLEのパッチをダウンロード・適用する為に必要。
ORACLEへ問い合わせを行う。
試験に出ると想定される問題 この分野の出題としては1問
問題1
ORACLEのパッチを適用する為にはサポート契約時に入手したカスタマーサポートIDをEM上の____に登録する必要がある。
____に入るのは以下のどれか?
1.ORACLE Net Manager
2.ORACLE Center
3.ORACLE Home
4.ORACLE Metalink
解答 4
ORACLE用のパッチを入手するにはORACLE Metalinkが必要です。
問題2 ORACLE データベースを最新版にアップグレードするツールは?
1.DBCA
2.EM
3.DBUA
4.OUI
解答 3
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